それはとある日のメッセ中の発言が始まりだった。
(し´∇´)<なぁ、さんとすよ、心して聞いてくれよ?
(さ´ー`)<もったいつけて何さ?
(し´∇´)<春樹(劇団ひとりのこと)、やぐっちゃんに誕生日プレゼントをもらっていた。
(さ´ー`)<あれだろ?どうせ番組でとかでだろ?
(し´∇´)<いや・・・そうじゃなくて普通にあげたらしいぞ。
(ひ;´Д`)<あちゃー。
(さ´ー`)<そっか・・・
(し´∇´)<あ・・・あんま気にすんなよな?
(さ´ー`)<うん・・・まぁ今日は寝るわ。
(さ´ー`)<ハァ・・・最近忙しいとか言ってたけど・・・ハァ・・・
ピンポーン
(さ´ー`)<今頃誰だろ・・・
ピンポーン
(さ´ー`)<ハイハイ。今開けますから。待ってくださいよ〜っと。
ドアののぞき窓を見るおいら。しかしそこに人影は無い。
不信に思いチェーンをかけたままのドアを少し開けてみた。
そこに立っていたのは・・・
(さ´ー`)<あ・・・佐紀ちゃん。どうかしたの?あ、立ち話もなんだし、どうぞ。
<あ、はい。お邪魔します。
(さ´ー`)<えっと・・・どうかしたの?
<あの・・・大丈夫ですか?
(さ´ー`)<ん?何が何が?
<この人が心配だから見に行ってあげてくれないかって・・・
(さ´ー`)<(・・・心配かけたのかな。)
<あ・・・あの・・・理由は聞きました。その・・・元気出してくださいね。
(さ´ー`)<あぁ・・・うん・・・
<えっと・・・私、月並みなことしか言えませんけど・・・頑張ってください!私、頑張ってるさんとすさんが大好きですっ!
(さ´ー`)<佐紀ちゃん・・・
<頑張って・・・元気出してください・・・ね。
(さ´ー`)<うん。
<頑張って・・・さんとすさんが幸せになってくれれば、私はそれで・・・
(さ´ー`)<うん・・・ありがとね。
<それじゃぁ・・・(グスッ
(さ´ー`)<佐紀ちゃん?どうかしたの?
<なんでもないです・・・忘れてください。
(さ´ー`)<あの・・・なんていうか・・・ありがとう。
<いえ、とんでもないです。それじゃまた・・・
(さ´ー`)<待って!佐紀ちゃん!
<はい?
(さ´ー`)<あ、ゴメン・・・よくわかんないうちに引き止めてた。
<ふふっ。私も引き止められちゃいました。
(さ´ー`)<ははっ。なんでだろうねぇ?
<なんででしょうね?私にもわかりませんよ。
(さ´ー`)<まぁ・・・いいかw
<そうですね・・・じゃあもうちょっとお邪魔しますね。
(さ´ー`)<うん。ゆっくりしてってよ。
<ハァ・・・いけない子だなぁ・・・私。
(さ´ー`)<ん?そんなことないよ。
<そうでしょうか・・・?
(さ´ー`)<だってこんなおいらを励ましに来てくれるんだもん。
<でも・・・矢口さ・・・あ、ごめんなさい・・・
(さ´ー`)<・・・まぁ、仕方ないよ。仕事一緒にしてる人だし・・・
<そう・・・ですよね。
(さ´ー`)<そう思わないとおいらがやってけないってだけなんだけどね・・・
<・・・あ!もうこんな時間!私そろそろ・・・
(さ´ー`)<あっ・・・あのさ、今日は一緒にいてくれない?
<で、でもっ!・・・いいんですか?
(さ´ー`)<うん・・・迷惑じゃなければ・・・
<そんな!迷惑だなんて、全然そんなことないです!
(さ´ー`)<ありがと・・・
<いえ・・・あ〜やっぱり私いけない子だなぁ〜。
(さ´ー`)<どうして??
<だってここで『もっと一緒にいたい』って思っちゃうんですもん。(くす)
(さ´ー`)<佐紀ちゃん・・・ごめんね。それとありがと。
<いえ・・・うれしいですよ。
(ガチャガチャ・・・ガチャ)
<ふぅ〜・・・ただいま〜っす。
帰ってきて、二人を見つけて驚く真里・・・
<あ、あれ?佐紀ちゃん?何でこんな時間に?
<あ・・・あの・・・
(さ´ー`)<あ、おかえり。
<ねぇねぇ?なんで佐紀ちゃんがいるの?
(さ´ー`)<あぁ・・・ちょっと色々あってさ。
<いえ・・・あの、その・・・
<ま、まぁ佐紀ちゃんのことだから大丈夫だよねっ、うん、わかったよ
若干涙目になる真里。明らかに涙をこらえている。
<で、なんで佐紀ちゃんがいるの?それになんかさんとすも暗い顔してるし・・・
<あ、あのさんとすさんは矢口さんが劇団ひとりさんに誕生日プレゼントをあげてたっていうのにショックを受けたらしくて。
<えぇ!?そんなことで!?
(さ´ー`)<それに・・・それになんか最近冷たいんやもん・・・
<な・・・だからってなんで佐紀ちゃん呼んでんのさ!
<い、いえ。私が押しかけたんです。ごめんなさい。
(さ´ー`)<佐紀ちゃんは謝る必要ないって。おいらが『一緒にいて』って引きとめたんだし。
<!!!
<でも・・・私も『一緒にいたい』って思って残っちゃいましたから。
<ん〜・・・なんか二人アツアツだね。
(さ´ー`)<そんなんじゃないって。佐紀ちゃんはおいらを励ましに来てくれただけだから。
<そんなんおいらにはわかんないもん!!
<や・矢口さん・・・ごめんなさい・・・
(さ´ー`)<佐紀ちゃんは悪くないって・・・
泣き出しそうになる佐紀ちゃん。それをなだめるおいら。
それを見て二人に背を向け黙り込む真里。
佐紀ちゃんが落ち着くのを待って、おいらは真里に話し掛けた。
(さ´ー`)<あの・・・聞いてくれる?
<・・・・
下を向き、少し肩を震わせて何を耐えている真里。
その様子を不思議に思い、表情を窺うように話し掛ける。
(さ´ー`)<あのさ・・・
<ぷっ・・・くくく・・・あっはっは!(笑)
急に笑い出す真里。ひとしきり笑い終えると笑顔で話し始めた。
<ゴメンゴメン。ちょっとイジワルしてみたの。佐紀ちゃんもゴメンね?
(さ´ー`)<え・・・?
おいらそんなんで怒ったりしないし、それにもし仮に『何か』あったとしてもおいら頑張ってさんとすのこと取り戻すもん。
(さ´ー`)<ありがと・・・なんかすっごいうれしいな・・・
<で、佐紀ちゃん?さんとすのこと好きなんでしょ?
(さ´ー`)<へっ!?
<あんたは黙ってなって。で、そうだよね?佐紀ちゃん。
<えと・・・あの・・その〜。
<まぁ、佐紀ちゃん、おいら誰が相手でも正々堂々勝負するよ!だから佐紀ちゃんもがんばってね!
<は・・・はい!がんばります!
<あっやっぱ好きなんだ〜♪おいら負けないぞ〜!
<はい!あたしも負けませんよ〜!
(さ´ー`)<えっと、あの〜・・・(照)
<ま、これからあんたは小さいこと気にしないようにね。じゃないと佐紀ちゃんに嫌われるよ?(笑)
(さ´ー`)<あ、ハイ。気にしないようにします(笑)てか誕生日プレゼント小さいことかなぁ?まぁいいけどさ。
<てかさ〜、誕生日プレゼントならさんとすにもあげたじゃん?
(さ ̄□ ̄)<えぇ!?あれ誕生日プレゼントだったの!?
<誕生日に届いたんだから『誕生日プレゼント』でしょ(笑)
(さ´ー`)<そう言われればそうなのかもしれないけどさ〜。あれをプレゼントだと言われるとわな〜(笑)
<矢口さん矢口さん、一体何をあげたんですか?
<え?ハロプロコンサートのおいらの写真5種類(笑)
<あはははは(爆笑)
(さ´ー`)<知らんうちにヤ●オクで落としてたのかと思って焦ってたんだけど(笑)
<い〜じゃんかよ!まぁ今度ちゃんとしたの渡すよ。
(さ´ー`)<あはは(笑)期待してま〜す。
おしまい。